檄の行方

三島由紀夫は、大略「自分たちの存在を否定する憲法を守るために戦うのか」という檄を自衛隊員に飛ばしました。

結果はご存知のとおり。その言葉は野次と怒声、ヘリコプターのローター音に掻き消されました。

あれから半世紀近く。この国の国民が、その憲法を恣意的に扱うことを躊躇わない為政者をいただくことになろうとは、如何な三島でも想像することはできなかったでしょう。

三島、やはりアナタは死ぬべきではなかった。

文化防衛論 (ちくま文庫)

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