『レイジ』

夢に向かって一直線、最短距離でゴールに駆け込んだ物語など、誰も読みたいとは思いません。

ドラマとは、その寄り道、迷い、鬱屈に他なりません。

苦味があるから甘味が引き立ち、甘味があるから苦味を味わえる。

それを内面の描写で綴るのではなく、読んで楽しいエンターテインメントとして描いた、先の展開が気になってページを繰る手が止まらない一気読み本です。

レイジ (文春文庫)

レイジ (文春文庫)