アンサング・ヒーロー

公開された情報から、何が公開されないかも含めて、「ああ、そうなんだ」という感想に止まらず、筋道を立てて考えることの大切さを教えてくれる本です。

この著者の本を読むのは三冊目で、それほど影響を受けてはいないと思いますが、一方で、好印象を持っているから手に取ったとも云えます。ですから、私がブログやツイッターで書いているのと同じ趣旨のことが書かれているのは不思議なことではありませんが、それでも、読んでいて頷くことが多いというのは嬉しいものです。

「アンサング・ヒーロー」とは“顕彰されない英雄”のことです。見返りを求めない志、態度です。

それは、豊浦志朗船戸与一)が定義する、舞台から追放される運命にある“硬派”に通じるように思います。

街場の憂国論 (犀の教室)

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