正義の行方

NHKのドラマ『七つの会議』を視ています。毎週、決まった時間にテレビの前に座るのは、ドラマ『のだめカンタービレ』以来のこと。役者とは何か、演じるとは如何なることか。その迫力に圧倒されながら、固唾を飲んで見入っています。

組織の中で生きる者の息苦しさ、ジレンマと葛藤。群れの中でしか生きられない人間という愚かな生き物の足掻きは、目を背けたいと思いながら、それは鏡に映った私自身であり、目を逸らすことができません。

弁護士を前にした回想という体裁を取っていますので、そこに至る物語ということになります。

組織とは悪でしかないのでしょうか、それを否定することは正義なのでしょうか。そのような単純な二元論では片付かない人の世の闇に、どのような一条の光明を見せてくれるのかという期待を胸に、次週もテレビの前に座ります。