宣伝効果

プレイステーションセガサターンは、ほぼ同時期に発売されました。そして、ゲームソフトの製作会社も、同一タイトルの商品をプレステとサターンの両方に向けて製作販売していました。

その後の趨勢はご存知のとおり。では、どこで差がついたのか?

私見ですが、それはハードの性能の差ではありません。無かったとは言いませんが、それも要素の一つに過ぎません。では、何でしょうか。

私は、その最大の理由はテレビCMにあったと思います。

ある夏、プレステのCMが集中的に流れました。しかも、ある工夫がされていました。それは、“繰り返し”です。

プレステのCMは、あの“ビョン”という特徴的な音とともに始まります。そして、あるゲームソフトのCMが流れ、それが終わると……。同じソフトの別バージョンの場合もあれば、まったく別のソフトの場合もありましたが、必ず、上記の音とともに第二弾のCMが始まりました。二つで一セット。それは徹底され、視聴者の私は、いつしか条件反射的に、あの“ビョン”という音を脳裏に思い浮かべて、第二弾のCMを待ち構えるようになっていました。

あの刷り込みは見事でした。

さて、大晦日の「Dynamite!!」の主要カードが発表されました。

主催者は「魅力的なカードを組んだから、視聴率が上がる」などと考えてはいないでしょうね。選手は「リングで頑張るのが自分の仕事」などと考えてはいないでしょうね。