INOKI BOM-BA-YE 2010

かつて、新日本プロレスに所属し、そこからプロレス人生をスタートさせた多くのプロレスラーに問いたい。

企業では、新入社員やキャリアの浅い若手も、その立場に応じて業務の一端を担い、その貢献によって給与を得ます。あなたたちは、新人や若手時代に、どれだけ新日本プロレスの業績に貢献しましたか? どれだけの人たちが、あなたたちを目当てに会場に足を運び、グッズを購入しましたか? 現在のあなたたちがあるのが、その当時の修行の賜物なら、それを支え許してくれたのは、アントニオ猪木ではないでしょうか。

新日本プロレスアントニオ猪木が作ったものであり、その歴史は猪木の歴史です。たとえ書類上は無関係になったとしても、あたなたちが猪木という礎の上でプロレスラーとして日々の糧を得ている事実は曲げようがありません。

一ファンの私が窺い知ることのできないアントニオ猪木の姿もあるでしょう。私の想像できない愛憎もあるでしょう。それでも、私は“しかし”と続けたい。

親を大切にできない人が、他人を大切にできますか? あなた方に即して言うなら、ファンを大切にできますか?

アントニオ猪木という存在が、プロレスラーとしての自分に何ら影響を与えていないと、胸を張って言えますか? 温故知新。先達に敬意を表することもできない人間が、それが如何なるジャンルであれ、観る者の胸を打つことなどできはしないと、私は思います。

今からでも「INOKI BOM-BA-YE」に殴りこんでくれよ。常識をなぎ倒してみせてくれよ。