親心

アイドルグループAKB48の、固定ファンの財布から巧妙に大枚を吐き出させるやり方を“宗教のようだ”と評する記事を目にしたことがあります。

私自身はAKB48に興味が無く、彼女らのためにお金を使ったことが無いので、“大人”が自分の意志で散財する分には構わないと思っています。

私が気になるのは、舞台に上がる少女たちの親、特に父親です。上の文章で<“大人”>と書いたように、目に付くネットの情報を眺める限り、AKB48には、メンバーの少女たちと同世代の少年少女だけでなく、ずっと年齢が上のファンも多くいるようです。

すべてがそうであるとは思いませんが、中には歪んだ欲望を持って少女たちを眺めているファンもいるであろうことは、容易に想像がつきます。胸くそ悪い。

大切な娘を、その不特定多数の“大人”の男たちの視線にさらすことを、どうして肯んずることができるのでしょうか。生理的に受け付けることができるのでしょうか。

容姿に恵まれた娘を使って一儲けできたらラッキー、くらいの発想なのでしょうか。娘がアイドルとしてテレビ画面に映ることで自尊心が満たされるのでしょうか。

CDとともに、彼女たち自身もまた商品です。それらの需要と供給のあらゆる局面において、荒んだものを感じます。