コナリー推進キャンペーン4

それでも、「初めて読む作家でいきなり四作品を買い揃えるのは負担だ」という方に。

マイクル・コナリーにはノンシリーズの作品もあります。が、それらはすべて“ハリー・ボッシュ”シリーズとリンクして、その作品の主人公が後々ボッシュと共演することになります。

“後々”と書いたところが重要です。それらは所謂“スピンオフ”作品ではありません。順番が違います。まず魅力的なキャラクターと物語があり、それが“ボッシュ”シリーズに関わっていくのです。コナリー作品を読み続けている読者にとって嬉しい展開になります。

そのノンシリーズ作品の代表作が、『わが心臓の痛み』。

わが心臓の痛み〈上〉 (扶桑社ミステリー)

わが心臓の痛み〈上〉 (扶桑社ミステリー)

わが心臓の痛み〈下〉 (扶桑社ミステリー)

わが心臓の痛み〈下〉 (扶桑社ミステリー)

主人公が事件に立ち向かう強い説得力は読み応えに繋がります。自らの捜査によって窮地に陥る展開にページを繰る手を止められず、最後のどんでん返しはコナリー作品の中でも上位に入るであろう切れ味。

騙していませんよ、さあ!