2018-04-29から1日間の記事一覧

へぼ将棋

船戸与一が亡くなって以来、未読の作品といっても、アンソロジーに収録されている短編か、小説以外の評論やインタビューしかないなかで、ずっと気になっていたのが『棋翁戦てんまつ記』でした。ずっと絶版状態だったのが文庫化されたのは、きっと藤井聡太の…

宮仕えは辛い

山田風太郎は、自作の採点が辛いことで知られています。どう読んでも傑作と思える作品が、本人に言わせるとB級やC級との評。“忍法帖”シリーズにおいて、そのなかでA級とされるものが、90年代前半に講談社ノベルスで刊行された作品群です。これらは一期と二期…