人生の先輩

山奥のど田舎から社会を切る。まるで、辺境から帝国主義を撃つ船戸与一。違うのは、こちらはブラックユーモア小説だということ。

主な登場人物は爺さんが三人と婆さんが一人。煮ても焼いても食えない爺婆四人組。

体力も衰え、確かに老人は社会的に弱い存在かもしれません。しかし、実際に接してみれば、これがまた何ともしぶとい。

年齢を重ねても、悟ることもなければ聖人君子になることもなく、そこにいるのはやっぱり一人の人間です。

四人組がいた。

四人組がいた。