「他人を変えることはできないが、自分が変わることで世界が変わる」と云いますが、果たして本当でしょうか。

「変えられない」という認識は、まず「現実を受け入れること」から始まります。それに対して自分が如何に向き合うかという問いを自らに発することになります。

“現実”とは、それを認識する人の数だけあります。自分を変えるとは、認識を、価値観を変えることです。

では、問います。自分だけ内面的に“現実”と折り合いをつければ、それで何かが変わるのでしょうか。

否です。“世界”は微塵も揺るぎません。“現実”は現実のまま、微動だにしません。

「自分を変える」とは、自分に都合の良いように“解釈する”ことではないはずです。そこに並ぶ言葉は、言い訳と自己弁護だけです。