新たな冷戦

TPPについて、浜矩子は、世界経済の囲い込みと分断という文脈で批判しています。グローバルという掛け声とは正反対で、誰にも益するところがないと。

それが地政学的な意味を強め、新たな冷戦構造が生まれる土壌になるかもしれません。

かつての冷戦と違い、国(=政治)と経済は別とばかりに、金銭のつながりだけは密になりながら、実は相手を否定している。そんな不健康な関係は、人の心も歪ませます。

「個人的に接してみれば、良い人が多い。物の道理を弁えている人もたくさんいる」という個人レベルでの素朴な関係が、集団のレベルになると壊れるのは何故なのでしょう。

何だか、全力疾走しているのに、「まだ遅い」と背中を押されているようです。