試算
アナタの親が80歳/アナタが50歳/アナタの子供が20歳。
これを基に計算してみましょう。これをスライドさせてみます。
アナタが80歳/アナタの子供が50歳/アナタの孫が20歳。
アナタが80歳で亡くなったとして、あなたを直接に知っている/記憶している最も若い人はアナタの孫です。その孫が80歳で亡くなるとして、そこまでの時間は60年。
つまり、アナタが亡くなって60年後には、アナタを知っている/記憶している人間はこの世にいなくなるのです。80年の寿命より短い時間。
親戚や近所の知人の家にアナタの孫より若い人がいて、アナタと面識があったとしても、それは誤差の範囲内です。考えてもみてください。アナタ自身が、普段行き来も付き合いもない親戚や近所の老人を「こういう人がいる」と、その個性とともに認識していますか?
アナタは、亡くなった60年後、アナタを覚えている人は誰もいなくなり、役所の書類の上での存在、墓石に刻まれた名前だけの存在になるのです。
では、60年とはどのような時間でしょう。
アナタは今、何歳でしょうか。あと何年で60歳になるでしょうか。
20歳なら、これまで生きてきた時間を二回繰り返せば60歳です。
30歳なら、同じ時間をもう一度繰り返せば60歳です。
40歳なら、生きてきた時間の半分を加えるだけで60歳です。
50歳なら、40歳から50歳まで過ごした10年を加えるだけで60歳です。
こう書くと、60年という時間が確かな手触りを持って感じられるのではないでしょうか。
どのように生きても、所詮はその程度。
自分を立派な人間だなんて思わない方が良い。