覆水盆に返らず

仙石官房長官が、自衛隊を指して「暴力装置」と言い放ちました。

殺傷能力を持つという点で、警察とともに自衛隊もまた“暴力の機能”を持つことは、自明の理です。

“暴力”とは、理不尽な力によって他人を屈服させるものです。それを理性の力で制御してみせると宣言したのが、戦後の日本ではなかったでしょうか。それが、日本人の矜持ではなかったでしょうか。

仙石氏は、それを踏みにじりました。

覆水盆に返らず。発した言葉は、どれだけ謝罪しようと、取り消そうと、訂正しようと、消えてなくなることはありません。彼は、歴史に名を残します。