仲良きことは

いつも一緒にいて、何でも話せるのが親友ではありません。

氷室冴子の小説『海がきこえる』に、こんな一節があります。

「(同じクラスになることもなかったけれど)ぼくの中で、松野豊がいる場所はいつも、ほかの連中とはちょっと違っていた。」

映画『スタンド・バイ・ミー』の最後、作家は書きます。

「わたしは、十二歳のときに持った以上の友人を、その後持ったことがない。誰でもそうなのではないか。」

こんなことを思い出したのは、漫画『中国嫁日記』の第四巻を読んだからです。

仲良きことは美しき哉。しかし、それは与えられるものではありません。

築き上げること、それも二人で共に築き上げることの尊さを教えてくれる一冊です。

中国嫁日記(四)

中国嫁日記(四)