テレビ番組『宇宙刑事ギャバン』の主題歌の2番の歌詞に、このような一節があります。
「悪い奴らは天使の顔して、心で爪を研いでいるのさ」
それは、こう続きます。
「オレもオマエも名もない花を踏みつけられない男になるのさ」
これを素直に読めば、悪い奴らとは、名もない花を踏みつける(ことに良心の呵責を覚えない)人のことでしょう。
黒澤明は、自身の黒澤プロダクションを設立したとき、最初から収益を考えてエンターテインメント作品を作るのは社会な道義に照らして反するとの考えから、『悪い奴ほどよく眠る』を制作しました。
その作品は、政治家の汚職を扱ったものです。
そして、日本語には“民草”という表現があります。